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3つの視点で眺める「金融」

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3つの視点で眺める「金融」

3つの視点で眺める「金融」

金融とは「お金の融通」という意味です。
現代社会では、家計・企業・政府という3つの部門、そしてそれら各部門内における複数の組織や個人がそれぞれの経済活動を通じて結びついています。

そして、その経済活動の裏付けとして「資金」が流れています。資金不足部門と資金余剰部門の金融活動が効率的に行われないと、資金不足部門はその経済活動を縮小せざるを得ず、それは巡りめぐって資金余剰部門の経済活動の縮小にまでつながります。

また、金融は、資金調達方法によって、直接金融と間接金融とに分類できます。直接金融とは、資金を必要とする企業が株式や債券などを発行して他の企業や個人から資金を集めることです。間接金融とは、銀行などの金融機関からの借り入れによって資金を調達することです。


≪3つの視点≫

金融の世界は、大きく3つの視点で見ることができます。
「社会のお金の流れ」、「金融商品のお金の流れ」、「個別経済主体のお金の流れ」を見る3つの視点です。

◆社会のお金の流れ

社会全体のお金の流れの仕組みを考えてみましょう。これを考えることにより、金融市場の仕組みを理解することができます。

ここでは、経済活動の結果として起こる、部門間のお金の過不足をどう調整するかが課題です。ここで求めているものは、均衡という「バランス感覚」です。
これを扱う主要科目に「金融論」があります。


◆金融商品のお金の流れ

金融商品は、お金の流れを構成している素材です。
川の流れで言えば、水や土砂にあたります。
金融商品の世界では、金融商品の価格がどう決まるかが課題です。
ここでは、取引の仕組みとその価格の計算方法を理解します。
金融商品は、「現物取引」と「デリバティブ」に分けることができます。

簡単に説明しますね。

・現物取引

現物取引は、お金のやりとりを現在時点で行うものをいいます。
現物取引の課題は、「金利」です。
金利は、お金をやりとりする場合の「ものさし」です。現物取引の価格を計算する場合には、金利を理解することが前提となるからです。
現物取引は、主に株式取引、為替取引、債券取引の3つに分けられます。

・デリバティブ

デリバティブは、先物、スワップ、オプション取引の総称で、金融派生商品ともいいます。デリバティブは、将来の損益取引です。予約関連の取引と考えるとわかりやすいと思います。将来の取引ですから、商品の価格を計算するのに予想平均値を使っています。デリバティブの課題は、予想平均値の計算です。予想する技術に、統計学や微積分学、確率の知識が必要になります。
デリバティブは、お金の流れを調整するための強力な道具です。お金の流れを作りかえる技術を「金融工学」と呼んでいます。


◆個別経済主体のお金の流れ

個別経済主体とは、企業、家計、政府のことです。企業と政府のお金の流れを扱います。

この項の冒頭でも紹介しましたね。

・企業のお金の流れ

ここでは、会社の仕組みを学びます。企業価値を如何に高めるかが課題です。

資金の調達と運用の仕方を考えるのが「企業財務論(ファイナンス論)」で、企業の財政状態を記録・報告する方法を教えるのが「会計学」です。

企業財務論は、将来のお金の流れを対象にしています。一方、会計学は、過去のお金の流れを対象にしています。

・政府のお金の流れ

国家のお金の流れは、「財政学」で扱います。
「ファイナンス論」は、企業を対象にします。「財政学」は、政府を対象にします。


少しこ難しい説明が続いてしまったかと思いますが、この項はさらっとこんなものがあるんだ〜程度に読んでいただければ問題ないかと思います。


2006年10月13日

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